2014年公演状況調査結果報告

 昨年夏に実施いたしました、専門人形劇団の公演状況調査についてご報告申し上げます。日本児童・青少年演劇劇団協同組合(児演協)と合同で実施した調査と全人協が独自に行ったアンケートについて、簡単ではございますが集計結果をご報告いたします。

調査目的
全国の専門人形劇団への本格的な上演状況調査は、過去10年間ほとんど行われてきませんでした。
今回はその上演状況を把握するとともに、独自のアンケートで専門人形劇団の現状を明らかにし、
問題点や将来への課題を探ります。
調査対象 全国専門人形劇団協議会加盟劇団及び未加盟の専門人形劇団
調査方法 電子メールの添付ファイルによる配布と回収による調査
調査対象期間 2013年4月1日〜2014年3月31日(2013年度)
調査依頼劇団数 52劇団
回答劇団数 34劇団(回収率65%)


T.上演状況調査

@上演回数の変化


・解答劇団数が2002年が51劇団、2013年が34劇団ですので単純な数的比較ができませんので、読み取れる情報は少ないです。東北地方で上演数が伸びているのは、新規に旗揚げした劇団の活躍が大きいと考えられます。北陸地方など上演数に変化が少ないように見える地域は、地元に根付いた劇団の存在が要因の一つだと考えられます。また、震災支援が東北地方を中心に反映されているようです。


A上演の種類


・10年前と比べてほとんど比率は変わっていません。幼保学校公演の割合が多少減ってきています。
・子ども劇場おやこ劇場の公演数は、児童演劇界全体では10年前からかなり減少していることを考えると、比較的小規模作品の多い人形劇が善戦していることが見て取れます。

 

B都道府県別の幼保上演回数

・愛知県が突出しています。愛知県の劇団が地元中心に活動できる理由がここにあります。

 

C都道府県別の小学校上演回数


・小学校上演回数は幼保上演回数の1割程度です。

 

D都道府県別の子ども(おやこ)劇場上演回数


・幼保公演、小学校公演の分布と大きく違います。それが劇場公演の意義の一つかもしれません。


E自主公演


・この分布が日本の芸術文化が抱える大きな問題のひとつです。ただし、東京が突出しているのは、プーク人形劇場での自主公演が多数を占めています。

実際の公演実数(Exelファイル)はこちらからダウンロードください。

U.劇団アンケート
A.劇団について

@団員の男女比 


・初めての調査項目です。


A劇団員の年齢構成



・これが高齢化の現実です。10年後にどうなるのでしょう。


B劇団員のキャリア


ベテランの非常に多い業界であることがわかります。
C過去10年間の入団者数と退団者数



・数字を見る限りは団員数が増加していますが、これは新しい劇団の立ち上げによる増加も含まれていますので劇団の規模が大きくなっていることを示すものではありません。ただし、業界に携わる人間が増加しているのは事実です。


B.作品について

@作品の規模


・キャスト3名までの小作品が上演可能作品全体の83%を占めています。劇団員が3名以内の小さな劇団が増加していることに加えて、大規模劇団も3名程度の小班作品の割合が多くなってきているようです。ただし、小さな作品は長期間にわたりレパートリーとして上演可能である場合が多いので、単純に大規模作品の作品数が減っているとは言い切れません。


A作品の傾向


・初めての調査項目です。


B作品の対象年齢


・乳児向けの作品の需要が増えている印象があります。今後の動向に注目です。

 

この調査の前半のT.上演状況調査 は今回児演協と合同で調査いたしました。
後半のU.劇団アンケート は全人協独自の調査です。
上演状況調査については今後も児演協と共に調査を進める予定です。


 


 

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